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白い砂浜が盛り上がった小さな、小さな島

海の真ん中にできた砂だけの島

 

さて、ちょっと時間が空いてしまいましたが、エクスカーションで行った漁民の島の帰りに立ち寄ったSandBankの話をしよう。ここは写真で見てのとおり、砂浜がわずかに盛り上がっただけの島。おいらたちは、ボートを砂浜に乗り上げて、30分ほどスノーケリングを行った。

この島の周りはグルリと浅瀬の珊瑚礁で囲まれており、まるで水族館のようだ。

 

ニモはやっぱりかわいいのう

 

そう、こんな感じ。ニモ(カクレクマノミ)やら、いろんなカラフルな色のスズメダイの群れにしばりうっとり。

あ~、こりゃええわいっ。

嫁さんもワレを忘れて、「あっ、あそこに!」「おー、こっちも!」と大興奮。

ダイビングも大物が見れて楽しいけど、やっぱり気軽に楽しめるスノーケリングのほうが、面白いや。

そんなおいらたちの大興奮をボートで休んでいるガイドに伝えようと浜にあがると、ガイドの2人は真剣なまなざしで語りあっていた。

 

「おれは日本人の女がいいな」

「いや、やっぱりロシアだよ。ロシア娘」

なんの話してんだよ!この大自然の中で!! アホ(;´▽`lllA``

あまりにも現世の欲望に満ち溢れたガイドとはその後、口をきく気にはなれなかったが、ガイドはおいらが疲れて口数が少ないのだと思ってたらしい。

 

水上コテージは楽しっ!

ボリフシリゾートではレギュラータイプが満室だったために、うれしい誤算で水上コテージにアップグレードヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'゜☆

本日はそんな水上コテージの「住み心地」をレポートします。

まず、以前水コテに泊まった知人が言っていたので心配していた「湿気」はそれほど気にならなかった。もちろん、気候自体が蒸し暑いので、エアコンなしでは寝れないが、ボリフシの水コテは日立製のエアコンでがんがん冷房が効いてなんにも問題なし。

部屋の大きさは16畳ほどのベッドルームにキングサイズのベッド、それに浴室、トイレといった具合。浴室は、ビーチから直接階段をつたってシャワーを浴びれるように、テラス側にもドアがある。 テラスには木製のビーチベッドが2つあって、ダイビング後はビーチよりも、ここで冷えたビールを飲みながら推理小説を読むのが至福のひとときだった。(~O~;)アン

ここであえて「冷えたビール」と書いたのは、モルディブに限らず、南国でビールや白ワインを頼むとあまり冷えてないケースが多いからだ。実際レストランで頼んだビールはほとんどがぬるかったために、おいらは食事時のビールをあきらめて、部屋に帰ってからビールを飲んだものである。

新婚旅行でもないのだが、ラッキーにも水コテに泊まることになったおいらと嫁。途中でレギュラールームが空いたら戻されるのでは‥‥?と戦々恐々としていたが、最後までテラスデッキでさざ波の音を聞きながら、ビールを飲む幸せは継続されたのだった。

Tsunamiの爪跡

久々のダイビングでカメラのハウジングが機能不全に陥るというアクシデントにもめげず、その日の午後は漁民の島と呼ばれるローカルアイラインドへのエクスカーションに出かける。 ボリフシのスタッフがスピードボートで連れて行ってくれたその島は、スタッフの生まれ故郷らしく、行き交う人はみな知り合いばかりのようだった。 皆、気さくで明るい良い雰囲気の人々であったが、スタッフに連れていかれた土産の主人は、

「買うまで店の外には出しませんぜ~、だんな」

という商売気むんむんで迫ってきた。 おいらと嫁は店をひとしきり、見回った後で、「ちょっと散歩してくる」といって強行脱出。土産屋の腕を振り解いて、島をとぼとぼと歩いて回った。

ほどなくして島の海岸を見た。ボリフシと同様に、そこには美しいインド洋の海が広がっていたが、海岸にはTsunamiによって流れた多くの家の残骸、陸に乗り上げたまま放置されたままの船が無残な形で横たわっていた。

「‥‥‥」

おいらは嫁に「僕らがやってあげられることは土産を買ってあげることくらいしかできないな」と言って、結局、海辺の油絵を2枚とフォトフレームを購入した。

道すがら、声をかけてきた子供はおいらの持っていたデジカメを見て、撮ってほしいとせがんできた。気軽に応じて撮ってあげると、その写真がほしいという。
「デジカメだから、この場ではあげられないんだよ」と説明したが、どうしても欲しいといって聞かない。考えたあげく、住所を聞いて後から航空便で送ってあげようと提案。しかし、子供たちに住所を聞くと、

「あそこ、あそこ」

と指差すばかり。「そうか、わかったよ」とうなずいてその場を立ち去った。いつかリゾートのスタッフがまた故郷の島にいくだろうから、渡してもらおう。

日本人は災害が起こった島へはすぐには行かない人も多い。しかし、地元民の話では世界中から送られているはずの義援金が島を復興させている様子はないと語る。政府の支援がまわってくるまで、今日の生活をどうするかが、島の人たちの深刻な悩みだ。

Tsunamiによる死者は世界で20万人。モルディブでも首都マーレは3分の2以上が海水につかり、多数の死者が出ている。 日本人は観光して、しっかりお金を落としていこう。それが一番の復興策だと思う今日このごろだ。

水中でパニック状態に!!

ボリフシは素晴らしいハウスリースに囲まれた自然が魅力のリゾートなのだ。

逆に自然以外は何もないから、腹を決めて、大自然と戯れるしかない。ネットもつながらないから、仕事を忘れて、ただ、ひたすら海と同化するしかないのである。 だったら、せっかくのモルディブの海。ダイビングしか、ないやろ。(なぜか関西弁)

というわけでボリフシであっさりとした朝食ビュッフェを平らげた後、ダイビングセンターに。

実は10年以上も前に、水中写真家の高砂順二さんのアシスタントとしてモルディブでもぐったきりのペーパーダイバー。しかし、居合わせたもう一人の日本人ダイバーが滞在中にアドバンスドライセンスを取得するという。すでに100本以上も潜ったベテランなのに、これまで取得してなかったことのほうが不思議なくらいだ。

「そちらはどうしますか~?」というダイビングセンターの女性の問いに

「もちろんアドバンスで行きます」

と体験本数10本の俺。あ~、また見栄はっちゃったよ。しかも、3日しか滞在しないのに・・・。まいっか、レンタル器材込みで5本で300ドル。リーズナブルだもんね。 ということで、初日から潜り三昧だ。

嫁はリゾートダイバーだが、おいらより数はこなしている。初日の潜りも余裕の表情。一方、おいらは久々のダイビングで、

「鼻で息できないなんて、なんてストレスな世界!!」 と戸惑いを隠せない。それでもいざ、ビーチからエントリーして、徐々に深度を下げていく。ぶくぶくぶく~、自分の呼吸音と排気の泡音だけの世界。おいらはお魚になった気分で、蒼い、ただひたすら蒼だけの世界に溶けていった・・・。

あっ、ニモ(カクレクマノミ)だ! ハタタテダイだ! ギンガメアジの群れだ! この感動を後世に残さにゃ!と思い、買ったばかりのハウジングに入れたIXYデジタルの電源を入れた。

しかし、電源を投入したカメラのモニタ画面には見たことのない「マトリックス」のような緑の画面に見たことのない文字がランダムに映し出されていた。

「!!!!!!!!!!!!!!」

どうやら、カメラは水圧に耐えられずに暴走したようだ。カメラが壊れたと思ったおいらもパニック状態。なんてこった!後でわかったことだが、IXYデジタル50には水深3Mまでのハウジングしかないらしい。同じシリーズでも500用のハウジングは水深40Mまで対応しているのに。水中写真を狙うなら、ちょっとくらいスリムだからといって、IXYデジタル50を買っちゃいけませんぜ、だんな。

というわけで写真も撮影できないわ、パニックで呼吸が乱れ、レギュレーターのエアは激減するわで、えらいことに。

おいらのカメラはどうなっちゃったんだ~~~、おい。 (続く・・・)

Tsunamiの後でも美しい海は健在のモルディブ

3月19日。正月休みもろくにとれず、モルディブの浜辺でチャプチャプしている自分を想像してがんばってきたこの4ヶ月。

スノーケリングのための3点セットも、機内で見るためにツタヤで借りてきた「スパイダーマン2」のDVD、そのほかコナンドイルの「4つの署名」、IXY Digitalと水中写真用のハウジング、そのほか用意万端でいざ、出陣~~~~~~っ!

しかし、成田へ行く途中で東関東自動車道が事故渋滞! このままではミスフライトでモルディブにいけない!せっかくのとれた休みの6日間なのに~。脇にうっすらと汗を漂わせながら、なんとか渋滞が空けるのを待って、なんとか成田へ! ありがとうっ、おっかさん!

さっそくスリランカ航空のチェックインカウンタへ行くと、なんと4時間のディレイ。せっかくクルマを飛ばして成田に来たのに、なんだったんだろ。でも1500円の食事券をくれるというので、気をとりなおして、そば屋に行って腹ごしらえ。天そば食ってオーライよ。

スリランカ航空の中でも食いまくり、飲みまくり。いつもはマイレージ命なので米国系航空会社が多いのだが、スリランカ航空はカレーもデザートも大変おいしく、ビールがとっても進むのであった。

しかし、成田からコロンボまで約9時間(帰りは7時間半だが)、コロンボで乗り換えて、1時間半のフライトは結構ヘビー。モルディブのマーレ空港についたころには、もう現地でも0時過ぎのヘロヘロ状態。スピードボートで、ボリフシアイランドへ。もう今夜はベッドへ直行で死んだように眠りたい。しかし、ホテルのレセプションは開口一番、こういったのだった。

「今日は満室で開いてません」

なぬぅ!!でもレセプションの女性は続けて、「予約いただいたボリルーム(一番安い部屋のカテゴリー)はいっぱいなので、同じ料金で結構ですから水上コテージを使ってください」

満室の折にしばしば行われる「島流し」は聞いていたが、いきなり水コテへアップグレードなんて、ラッキーすぎる。新婚旅行でもないかぎり、死ぬまで水上コテージなんて泊まらないと思っていたのだが、その運命の日はいきなり訪れたのだ。(続く・・・)