水中でパニック状態に!! | 世界つれづれなるままに

水中でパニック状態に!!

ボリフシは素晴らしいハウスリースに囲まれた自然が魅力のリゾートなのだ。

逆に自然以外は何もないから、腹を決めて、大自然と戯れるしかない。ネットもつながらないから、仕事を忘れて、ただ、ひたすら海と同化するしかないのである。 だったら、せっかくのモルディブの海。ダイビングしか、ないやろ。(なぜか関西弁)

というわけでボリフシであっさりとした朝食ビュッフェを平らげた後、ダイビングセンターに。

実は10年以上も前に、水中写真家の高砂順二さんのアシスタントとしてモルディブでもぐったきりのペーパーダイバー。しかし、居合わせたもう一人の日本人ダイバーが滞在中にアドバンスドライセンスを取得するという。すでに100本以上も潜ったベテランなのに、これまで取得してなかったことのほうが不思議なくらいだ。

「そちらはどうしますか~?」というダイビングセンターの女性の問いに

「もちろんアドバンスで行きます」

と体験本数10本の俺。あ~、また見栄はっちゃったよ。しかも、3日しか滞在しないのに・・・。まいっか、レンタル器材込みで5本で300ドル。リーズナブルだもんね。 ということで、初日から潜り三昧だ。

嫁はリゾートダイバーだが、おいらより数はこなしている。初日の潜りも余裕の表情。一方、おいらは久々のダイビングで、

「鼻で息できないなんて、なんてストレスな世界!!」 と戸惑いを隠せない。それでもいざ、ビーチからエントリーして、徐々に深度を下げていく。ぶくぶくぶく~、自分の呼吸音と排気の泡音だけの世界。おいらはお魚になった気分で、蒼い、ただひたすら蒼だけの世界に溶けていった・・・。

あっ、ニモ(カクレクマノミ)だ! ハタタテダイだ! ギンガメアジの群れだ! この感動を後世に残さにゃ!と思い、買ったばかりのハウジングに入れたIXYデジタルの電源を入れた。

しかし、電源を投入したカメラのモニタ画面には見たことのない「マトリックス」のような緑の画面に見たことのない文字がランダムに映し出されていた。

「!!!!!!!!!!!!!!」

どうやら、カメラは水圧に耐えられずに暴走したようだ。カメラが壊れたと思ったおいらもパニック状態。なんてこった!後でわかったことだが、IXYデジタル50には水深3Mまでのハウジングしかないらしい。同じシリーズでも500用のハウジングは水深40Mまで対応しているのに。水中写真を狙うなら、ちょっとくらいスリムだからといって、IXYデジタル50を買っちゃいけませんぜ、だんな。

というわけで写真も撮影できないわ、パニックで呼吸が乱れ、レギュレーターのエアは激減するわで、えらいことに。

おいらのカメラはどうなっちゃったんだ~~~、おい。 (続く・・・)